女優大竹しのぶ(64)が13日、都内で行われた主演舞台「ピアフ」(2月24日から、東京・日比谷シアタークリエ)の制作発表会に登壇した。

フランスの人気歌手、エディット・ピアフの半生を描く人気演目。11年に初演され、4年ぶり5度目の再演となる。

ピアフの人生に関わった3人の男性を、中河内雅貴(36)、竹内將人(27)、山崎大輝(26)がそれぞれ演じる。3人に向け、大竹は「舞台上で3時間、本当の愛をお互い感じ合わないとお芝居はできない。思い切り愛するので、愛してほしい」と語った。

これに対し、ピアフが最も愛したボクサー、マルセル役を演じる中河内は「最上の愛でお返しします。大竹さんとしっかり愛を結びたい」、歌手イヴ・モンタン役の竹内は「今までのどの愛より強い愛でしっかり愛していきたい」、最後の恋人となるテオ役の山崎も「愛の度合いは僕がMAXで与えたい」と力強く語った。若い顔ぶれに大竹は「若い人との歳の差が激しくなってどうもすみません」と大笑いした。

序盤は貧しい少女時代となる。「街で生きる少女に見えないよ…」と苦笑いしながらも、ともに初演から少女時代を演じてきた親友役の梅沢昌代(68)から「初演から少女に見えていない。10年なんてクソ食らえ」と笑い飛ばされると奮起。「10年だろうが関係ない。うちの息子より若いけど、ピアフもそうだったんだからいいや」と陽気に話した。下着姿になるシーンについて聞かれると「そのへんが大きな問題で」と笑わせ、「照明の人に明かりをいっぱい当ててもらいます」とした。

5度目の再演に「やればやるほどプレッシャーが大きくなるが、お客さまにまた新しいピアフの感動に出会えたと思えるものを作っていきたい。生半可な愛じゃない。究極の愛を見せつけたい」と語った。