16日にスタートする阿部寛主演でTBS×ハリウッド共同制作の同局系ドラマ、日曜劇場「DCU」(午後9時、初回25分拡大)の第2話に、プロ野球ヤクルトで選手、監督として活躍した古田敦也氏(56)がゲスト出演することが15日、同局から発表された。

現在は野球解説やスポーツキャスターなどを務める古田氏は、96年のNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」や13年フジテレビ系「ガリレオ」などに出演歴があるが、TBSドラマは初登場。北能登の市議会議員、岡部正三を演じる。地元に多大な影響力を持ち、北能登漁港で事件が発生した際に「密漁者たちが犯人だ」と騒ぎ立てる漁師たちを黙らせるなど、地元民からも一目置かれる存在として、緊迫感ある演技を披露。岡部が事件にどうかかわるかも注目ポイントとなる。

収録を終えた古田氏は「場違いなのは重々承知していますが、せっかくなので全力でやってみようかと思いました。演技しすぎるとコントみたいになってしまいそうなんで抑え目、控えめを心がけたつもりです」とコメントした。

同じく第2話ゲストとして俳優梶原善(55)も出演する。水中捜査に特化した組織、DCU(Deep Crime Unit=潜水特殊捜査隊)メンバーと共に事件捜査する北能登署強行犯係の刑事、坂東秀喜を演じる。地元漁師らとDCU隊長の新名正義(阿部)との間で板挟みになりながらも捜査に協力。新名の傲慢(ごうまん)にも見える態度に驚きつつも、腰の低さで衝突することなく捜査を進め、陸の捜査を担当することになった瀬能陽生(横浜流星)を新名から任されるとともに、古田氏演じる岡部ともかかわっていく。

名バイプレーヤーとして定評のある梶原は、日曜劇場出演は15年「天皇の料理番」へのゲスト出演以来、約7年ぶり。阿部とは02年のTBS系ドラマ「マイリトルシェフ」で共演しており、劇中で即席バディを組む横浜とは初共演となる。

梶原は「いただいた台本を読んだ時、これは大変!大変なドラマだと思いました。レギュラー陣の方々の苦労を思うと身体が震える思いでした。今回、私がいただいた役は愚直に真面目にやればやる程良い役だと思ったので常にソレを念頭に演じておりました」と話している。

伊與田英徳プロデューサーは「梶原さんは、ずっとご一緒させていただきたいと思っていましたので、今回大変光栄に思います。梶原さんがお芝居を始めると、空気が動くのが感じられさすがだなと思いました。おかげさまで、味わい深い人間ドラマにしていただきました。皆さん、楽しみにしていただけたらと思います。古田さんは、一度お会いしてお話しする機会をいただきまして、その時にぜひともお芝居をする古田さんを見てみたいとかき立てられ、今回オファーさせていただきました。難しい条件の中しっかりお芝居をされていて、役者の古田さんと新たな出会いをさせていただいたと思います。ご期待ください」と2人を称賛した。