英王室のチャールズ皇太子(73)が、不仲説がささやかれている息子のヘンリー王子とメーガン妃夫妻の間に誕生した孫たちに会うため、自宅に一家を招待していたことが明らかになった。関係者が英大衆紙ミラーに明かしたもので、昨年6月に誕生した長女リリベットちゃんといまだ直接対面を果たしていないチャールズ皇太子が、昨年のクリスマスの前に「一家が英国に帰国した際にはぜひ自宅に滞在して欲しい」と申し出たという。

ヘンリー王子夫妻は2020年3月末に王室を離脱して米国に移住しており、それ以降はメーガン妃と2人の子供たちは1度も帰国していない。チャールズ皇太子は長男アーチー君はもちろんのことリリベットちゃんに会うことを熱望しており、孫たちと過ごすのを心待ちにしているという。しかし、ビデオ電話で孫たちと楽しいひと時を過ごしたチャールズ皇太子に、ヘンリー王子は「家族の身の安全が保障されない限り、帰国はできない」と告げ、がっかりさせたと伝えている。

英国滞在中は私費を払うので警察による警護をつけて欲しいとヘンリー王子は求めていたが、英国政府にその要求を退けられたことから、「自身と家族の身の安全」を理由に帰国できないと法的に異議申し立てを行ったことが報じられている。

ヘンリー王子は昨年3月に出演した米テレビのインタビュー番組で、父であるチャールズ皇太子を名指しで批判しており、2人の間の確執がメディアで取りざたされてきた。一方、チャールズ皇太子は関係修復を望んでいるともいわれ、一家を招待することを提案したのもその表れだとの見方が出ている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)