シンガー・ソングライターさだまさしとギタリスト吉田政美の伝説のフォーク・デュオ「グレープ」が8年ぶりに復活することが20日、明らかになった。さだが文化放送定例会見にゲスト登壇し、「いけると思う」と抱負を語った。

同局の開局70周年記念コンサート「海援隊・南こうせつ・さだまさし・グレープ セイ!シュン コンサート」(4月6日、東京国際フォーラム)でそろってステージに立つ。72年に結成した「グレープ」はさだの原点であり、「精霊流し」「無縁坂」「縁切寺」などのヒット曲の数々で知られる。

吉田は76年の解散後、音楽プロデューサーとして活躍中。8年ぶりのステージでの再会にさだは「吉田、大丈夫かなと不安ですけど」と笑わせ「よくOKしたなと思うが、吉田がやると言ってくれたなら大丈夫」とうれしそう。「お互い成長しているので、いけると思う」と自信をみせた。

ギタリストとしての吉田について「優れたギタリスト。彼の感受性がギターの音に出ていて、彼の音が好きですね。僕の原点です」。また「グレープは吉田がプロデュースしてきた。僕が曲を作って最初に顔色をうかがう時は吉田の顔色という感じでやってきた」と絶対的な信頼を語った。

コンサートのある4月には70歳になる。「文化放送70周年と合わせたわけではないが」と笑い、「若いころから老人にあこがれていたので、その年代にさしかかってきて非常に楽しい。いくつになっても人生初めてということはある。新しい扉を開ける努力は続けていく」と話した。