森田剛(42)が20日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた映画「前科者」(岸善幸監督、28日公開)公開直前舞台あいさつで、映画を見て泣かされたポイントを聞かれ「自分に、ですかね」と口にして、笑みを浮かべた。

森田は劇中で、有村架純(28)演じる主人公の保護司・阿川佳代の保護観察対象者で、職場で苛烈ないじめをしてきた先輩を刺殺した前科を持つ工藤誠を演じた。森田は6年ぶりの映画への出演となった作品を見た感想を聞かれ「作品を見て、涙が出て、浄化された。人の温かさ、ぬくもりがある映画だと思います」と語った。その上で、自身の演技に泣かされたと吐露した。

有村は、初共演の森田について「初めて共演させていただいて、ヤマ場のシーンを乗り越えて、残り2つくらいで、趣味は何ですか、と(会話を)始めて。瞳の美しさにハッとさせられた。奥底から感じられる心根の優しさ…その瞳に救われました」と、森田の瞳の美しさを強調した。

岸善幸監督は、食事のシーンで、同じものを何回も食べるよう要求したシーンを振り返り「森田さん、怖いイメージがあった。食べてくれるかなと」と思ったと語った。森田が「おなか、いっぱいでしたね。食べるシーンは、いいなと思いましたね。素敵なシーンになっていると思います」と笑みを浮かべると、同監督は「実際、怖くない。優しい人でした」と強調した。