昨年8月に新型コロナウイルス感染による肺炎のために亡くなった俳優千葉真一さんのお別れの会が22日、東京・増上寺で行われた。

千葉さんが設立したジャパン・アクション・クラブ(JAC)のメンバーが発起人となり、千葉さんの誕生日に開催された。多くのファン、関係者が訪れ、千葉さんとの別れを惜しんだ。

発起人の1人を務め、16歳でJAC入りした千葉さんの弟子で俳優の若山騎一郎(57)は、千葉さんを「おやじ」と呼んで慕った。40年来の師弟関係で「おやじ、さみしいです。こんなに悲しくなると思わなかった。こんなこと言うときっとしかられるでしょうね、実の父親が死んだ時よりもこたえてます」と声を詰まらせた。

若山は涙を流しながら「何を言ったら喜んでくれるんでしょう、うれしいと思ってくれるんでしょう。大丈夫です、おやじ。(JAC代表の)西田(真吾)と親友です。この会を作ってくれたスタッフとも仲良しです。マッケン(新田真剣佑)と(前田)郷敦とも仲良しだから大丈夫ですよ」と千葉さんを安心させるように呼びかけた。続けて「お願いがあります。もう1回生まれ変わったら、またおやじの弟子にしてください。またおやじと呼ばせてください」と祭壇に向かって語りかけた。

この日は千葉さんの誕生日。誕生会では恒例だった、「JACの校歌といえる曲」という、楽曲「誓い」をメンバー一同で歌唱し、千葉さんを見送った。

千葉さんは昨年7月末に新型コロナウイルスに感染。入院をせずに療養していたが、肺炎が悪化し、8月8日に入院。酸素吸入を続けていたが、回復に至らず、19日午後5時26分に、千葉県内の病院で死去した。