お笑いコンビ、平成ノブシコブシの徳井健太(41)が28日、都内で著書「敗北からの芸人論」(新潮社)の出版記念トークショーを東野幸治(54)をゲストに迎えて開いた。

ニュースサイト「デイリー新潮」での連載を書籍化。「週刊新潮」で吉本芸人の連載を終えた東野が「芸人について書くなら、文才のある徳井」と指名した。挫折を味わってから売れた、極楽とんぼ、オードリー、かまいたちなどを取り上げている。

題名について徳井は「”論”というのは恥ずかしいし、違うんだけども新潮社さんがね。芸人と同じで売れなくちゃしょうがないじゃないですか」と話した。

書籍の中で取り上げられた極楽とんぼ加藤浩次について、東野は「僕が見ている極楽とんぼの加藤浩次と違う。前説にロングコートにサングラスで来たような男だった」。徳井は「加藤さんは、わざとロングコートを脱がなかったって言ってました。あの当時、面白かった。みんなピリピリしてて」と振り返った。

東野は、徳井と相方の吉村崇(41)について「昔から平成ノブシコブシを知っていて、仲の悪いのも知っていた」。徳井は「15年前くらい前までは、刺してやろうと思っていた。(お笑いコンビ)天竺鼠の前で『お前、何が出来るんだよ。ボケもツッコミも出来なくて。お前の大喜利で笑ったやつなんかいないんだよ』と言われた」と過去の不仲ネタを明かした。

東野は「これ読んだら、今は兄弟みたいに仲がいいんでよかった。今の若手は、みんな仲がいいんで気色悪い。ノブコブが今、一番バランスがいい」と話した。

徳井はダウンタウンとの共演が多い東野について「衝撃だった。ダウンタウンがいないパラレルワールド(並行世界)を作っていた。東野も今田(耕司)も、ダウンタウンと同じくらいに頑張っていると思って見ていたんです」。

東野は「お笑い青春時代がダウンタウンと一緒だった。その最後が(フジテレビ)『ダウンタウンのごっつええ感じ』(91~97年)。これは無理だなと思って、ダウンタウンのいないパラレルワールドを作った。ダウンタウンがいなければいいと思って、7、8年歩いていた」と振り返った。そして「今は、絡みますけど、パラレルワールドは続いている。楽ですよ、ダウンタウンのいない世界は」と話した。

対談終わりに徳井は、東野について「すごい。普段接している芸人とはケタが違う」と話した。