俳優田中圭(37)が23日、都内で主演映画「女子高生に殺されたい」(城定秀夫監督、4月1日公開)完成披露上映会に出席した。

「理想的な形で女子高生に殺されたい」という衝動を抱えた高校教師と、女子高生たちによるサスペンス。

田中は、狂気を秘めた教師の東山春人を演じた。突拍子もない役柄だが「人それぞれ願望は違う。女子高生に殺されたいという、唯一無二の危険な願望を持った男の、自分殺害計画の9年間が描かれている。見ていてワクワクさせられると同時に、何を見せられているんだろうという映画でもある。その危うさとかっこよさを楽しんでもらえたら」と話した。

女子高生役には南沙良(19)河合優実(21)莉子(19)茅島みずき(17)がそろい、大島優子(33)は元恋人役を演じた。若手共演陣のエネルギーに気後れしたという田中は「大島さんが現場に入ってきてくれた時は、本当にホッとしました。キャストがとにかく若くて、フレッシュで、キラキラしてるわけです」と率直に話すと、大島は「おい!」と即座に反応。田中は「キラキラの種類が違う。大島さんがキラキラしてないなんて言ってないですよ」と取り繕って笑いを誘った。

また田中は若手との共演に「目を見るだけで罪悪感感じちゃう。このままじゃ芝居できないぞと思った」と危機感を抱いたと回想。毎朝ランニングをすることで同等の“キラキラ感”を得る努力をしていたといい「毎日走って頑張ってれば、俺もキラキラしてるだろうと自分に暗示をかけた。君もキラキラしているけど、僕も頑張っているからね? みたいな感じでお芝居していた」と隠れた役作りを語った。

城定監督は撮影期間を振り返り「いつの間にかリアルな高校の雰囲気になっていた。東山春人という田中圭が、本当のクラスの先生みたいにまとめてくれているんだと感じた」と田中に感謝すると、田中も「走ったかいがありました」と笑顔で応じていた。