4月いっぱいでフジテレビを退社する久慈暁子アナウンサー(27)が、レギュラー番組「さんまのお笑い向上委員会」ラスト出演回(26日午後11時10分)の収録を、このほど終えた。

昨年4月から2代目アシスタントを務めてきた久慈アナは収録が始まると“お笑い向上長”を務める明石家さんま(66)から、いきなり今の気持ちを聞かれ「やっぱりさみしいです」と告白。ただその後は「出演者の欄を見て、鬼越トマホークさんがいなくてホッとしました」と返答。先月の放送で鬼越トマホーク坂井良多から「お前が辞めてもフジテレビに1ミリもダメージねぇ」と言われて涙ぐんだことをネタにして、1年の番組出演で培った“お笑いエデュケーション”の成果をみせた。さんまからは「最後の司会っぷりを見せてもらいましょうか」と言われた久慈アナは、笑顔で堂々と番組を進行する。

終盤では、さんまから久慈アナに“最後の指導”も入る。「閉店ガラガラ!」を合図に、芸人がネタを披露し合うコーナーで、まさかの“ネタ振り”を受けた久慈アナは、最初こそ嫌がるそぶりを見せるが、意を決してスタジオの中央へと進んでいくと、全力でネタを披露。さんまらが“芸人の誇りを懸けて臨む場所”と称するエリアに初めて足を踏み入れた久慈アナは「もうとにかく怖くて。今日改めて芸人さんってすごいんだなって思いました!」と、卒業記念ネタを振り返った。

さんまも「最後の千本ノックや」と愛のムチ。ネタをやりきった後にはスタジオ全体から拍手がわき起こり、久慈アナの目から思わず涙がこぼれる。

久慈アナは「今までの収録のなかで、時間の流れが一番速かった気がしています。私にとって向上委員会は、毎回収録が楽しく、すごく居心地のいい場所でした!最初は緊張ばかりしていましたが、気付けば純粋に“面白いな”って思えるようになっていました」と回想。「さんまさんからは、“瞬発力”を教えて頂きました。面白くなかったとしても、何か言葉を返すことによって、お笑いのプロの皆さんが拾ってくださり、それを面白くしてくれるんです。とにかく言葉を返すっていうことがすごく大事なんだ、ということをここで学びました」と感謝した。

今回ネタを披露したことについても、「以前の私だったらできなかったはずが、さんまさんのおかげで、“何かやらなきゃ!”と思って、間違いながらもトライすることができました!」。視聴者に向けては「この番組での私の立ち位置は、番組をご覧になっている皆さんと一緒に笑ったり、反応したりするような、“視聴者に一番近い存在”だったのかなと感じています。最後の放送もぜひ一緒に番組を楽しんで頂けたらうれしいです。一年間、本当にお世話になりました!」とメッセージを寄せた。

久慈アナは17年にフジテレビに入社し、「クジパン」の愛称で、同年7月から史上最速の冠番組「クジパン」のMCを担当するなど活躍。退社後は芸能事務所に所属し、モデル業、女優業などを予定している。