NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の最終回、第112話が8日に放送された。

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※以下ネタばれを含みます。

あらすじは、ひなた(川栄李奈)とるい(深津絵里)は、再び来日した安子であるアニー(森山良子)と再会。そこでひなたはアニーから驚きの誘いを受ける。そして時は流れ、それぞれの人生にさまざまな変化が…。ラジオ英語講座とともに歩んだ家族の100年の物語がついにフィナーレを迎えた。

SNSで注目された「たちばなのおはぎ」の謎が最終回で明かされた。アニー(安子=森山良子)は岡山で、ジャズ喫茶「ディッパーマウスブルース」を訪れる。そしてマスターの健一(世良公則)から気に入りとして出されたおはぎを口にしてハッとして「おいしい」と口にする。健一から「たちばないう店じゃ」と教えられる。アニーは「たちばな?」と驚くが、健一は「違う、違う」と話す。

健一 横須賀が本店の店じゃ。今じゃ、全国に支店があらあ。岡山の闇市でおはぎを売りよったおやじに商いの楽しさを教えてもらったのがきっかけじゃて。そのお店のもとに「たちばな」いう文字がはためきよったのをうっすらと覚えとったんじゃて

まさに、あの時の「おはぎの少年」がこの「たちばなのおはぎ」を作り、全国に支店を出すほどになっていたのだ。アニーは感慨深い表情を見せた。

これまでの「おはぎの少年」の経緯は戦後、金太と安子が開いた「たちばな」から戦災孤児風の少年がおはぎを盗む。金太に取り押さえられた少年は1箱分のおはぎを渡されて…。少年は持ち逃げせず、おはぎを売り切って戻ってくる。そこで金太の最期を看取った。後日、少年はお金を返しにくる。安子は商売のおもしろさを知った少年に「しっかりと生きていかれよ」とお金を全額手渡し送り出した。

第96話では「たちばなのおはぎ」と「おはぎの包み紙」がツイッターのトレンド入りし、話題となった。岡山に帰省したるいは錠一郎と2人でジャズ喫茶「ディッパーマウスブルース」を訪ねる。マスターの定一(世良公則)亡き後、息子の健一(世良公則2役)が孫の慎一(前野朋哉)と一緒に店を営んでいた。健一からいきさつを聞いていると慎一がお使いから帰ってくる。「じいちゃん、おはぎ買ってきたよ。ひいおじいちゃんにお供えしとくね」。定一の遺影の前に供えられたプラパック入りのおはぎ。画面に映し出された草色の包み紙には「御菓子司 たちばな」と書かれていた。「たちばな」は初代ヒロイン安子(上白石萌音)の実家が営んでいた和菓子店と同じ名前。包み紙に気付いた視聴者が騒然となった。

さらに第110話で「たちばなのおはぎ」が再びトレンド入り。「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」の演奏前、クリーニング店の竹村和子(濱田マリ)がおはぎを食べ「うん、おいしいわ~」と言う。健一(世良公則)は「横須賀におった時からの気に入りの店じゃ。今日のスポンサーにもなってくれた」「岡山の百貨店にも入っているんですよ」と説明した。

「たちばなのおはぎ」の謎が回収され、ネットも沸いた。「おはぎ少年キター」「ああーやっぱり!あの子が」「嬉しい!回収できた! 」「え、ここであの子が!?まじかよ。泣ける」「あの!!あの!!高野さんいうんか」「あの子が『たちばな』を繋いでくれとった」とツイッターでも反響があった。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれた。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じた。

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