女優綾瀬はるか(37)主演のフジテレビ系連続ドラマ「元彼の遺言状」(月曜後午後9時)の第3話が25日、放送される。

綾瀬が演じるのは、美しく勝ちにも金にも名誉にもこだわる優秀な弁護士・剣持麗子。大手弁護士事務所に勤めていたが、クライアントから訴えられそうになり減俸を命じられて「こんな事務所、辞めてやる」とたんかを切って休職。休職中にメールを送った元カレで森川製薬の御曹司・森川栄治の代理人・篠田敬太郎(大泉洋)から返事があった。巨額の財産を持っていた栄治は「僕の全財産は僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して死んでいた。巨額の遺産に心が動いた麗子は、栄治の別荘の管理人をしていた篠田を「私があなたを殺人犯にしてあげる」と“殺人犯”に仕立て上げ、共謀して遺産を山分けする計画を立てる。

栄治を殺した犯人が判明後、麗子と敬太郎はバディとなる。殺人事件に遭遇し、法的視点で解決するリーガルミステリー。原作は20年の「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した、新川帆立氏の同名小説。

第3話では、「暮らしの法律事務所」を村山弁護士(笹野高史)から引き継ぐことになった麗子は、敬太郎を住み込みで働かせることに。

ある日、武田信玄を名乗る男から弁護依頼の電話が入る。指定の場所へ向かった麗子を待ち受けていたのは、殺人現場の地べたに座り込んだまま周囲ににらみをきかせているイケメンホスト・黒丑益也(望月歩)だった。どうやらホストクラブでは武田信玄という源氏名で働いているらしい。

死体の身元は進藤不動産社長の進藤昌夫。第一発見者は黒丑で、死体を発見するなり速攻で警察に通報したという。3カ月前、黒丑は進藤から立ち退きの話を持ちかけられていた。そのときは穏便な雰囲気だったが、数週間前、再び訪ねてきた進藤はまるで人が変わったように「1カ月以内に出て行け」と強引に迫ってきたという。そのことに黒丑は憤慨しながらも、改めて交渉しようと進藤のオフィスを訪ねたところ、そこにはすでに絶命した進藤の姿があったという。

「自分は関与していない」と全否定する黒丑だが、殺す動機は十分だとして、黒丑は警察に任意同行を求められる。麗子はそんな黒丑の弁護に当たるが、彼の供述につじつまが合わない点が次々浮上する。