小林聡美(56)主演映画「ツユクサ」(平山秀幸監督)のヒット御礼舞台あいさつが10日、都内で行われ、小林のほか落語家の瀧川鯉昇(69)と桃月庵白酒(53)、平山監督が登壇した。小林演じる、主人公の五十嵐芙美のあり得ない出来事に遭遇した日を境に日常の中でささやかな幸せを見つけていく物語。

主人公は断酒会に通う設定だが、実際の小林は酒が飲めないという。酔っぱらった姿がかわいかったとの声に「この年まで飲みたいと思っているのですが、酒がなじんでくれません。還暦までには飲めるようになりたい。体調がいいときは、コップ2センチまではいけますが、酔うと陰気になります。酔っぱらいは長い人生、泥酔している人を観察してきました」。

高座では緊張しないが「今日はとても緊張しています」という鯉昇は「今、弟子が真打ちのお披露目興行中なので、連日飲んで、ほぼ奈良漬状態です」。作品では断酒会の会長役だが「飲まなきゃやってられないよ、というセリフは本音です」。

白酒は「撮影は2~3時間で終わるよと、監督に誘われたのですが、こんなに大ごとの撮影になるとは思わなかった」と振り返った。

芸能界では小林の落語好きは有名で、鯉昇は「映画に出ていないで、ほかにやることがあるだろうと言われないか心配だったけど、優しい人でした」と言えば、小林は「とんでもない」というそぶりで「貴重な経験でした。先ほど、スリーショットの写真を撮りました」。

作品に落語家の出演が多いことに平山監督は「存在感がおもしろいんですよね。味があるというか」などと話した。

最後に小林は「上映はまだまだ続くので、ぜひお友達にも勧めてください」と訴えた。