明石家さんま(66)が、14日夜放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」で、急死したダチョウ倶楽部の上島竜兵さんを「一番好きな芸人、一番好きな後輩」と言い「さすがのおれもこたえた」などと語った。

さんまは番組冒頭、上島さんの急死を切りだした。

「我々お笑いの人間にとっては、受け止められない。でも、受け止めてあげなきゃ、竜兵がかわいそうやから、受け止めてあげなしゃあないんやけど…」

努めて明るく送り出そうという空気を醸しだしながらも「思い出もあるんで、ちょっとこたえた。さすがの俺もちょっと…。後輩の芸人としては、ものすごい…(好き)やからね。うん…」と続けた。

上島さんは「マジメな男」と言い、普段のトリオのあいさつも紹介。「3人が『お参りしましょ』言いながらね、俺の股間の前にひざまずいて、ブラックデビル(と)。そいで、おれが『ぐえっ』とね」と振り返った。

若手を連れた「竜兵会」には、自身を見習ったという話にも触れた。

「さんまさんが若手を連れてやってるんで、太田プロもそうしよ言うて、始めたらしいんですけど、まあいつも、2時間、3時間たつとかなり酔って、若手に『俺はこれからどうすればいいんだ』と。若手に相談して終わるという」

上島さんの愛すべき人柄への思いを口にした。

「信じたくないっていうのが実感」などと、繰り返したさんまは、自らを「バックネットのさんまちゃん」と呼ばれているとも表現。「なんでも受け止めるからね、でも…」と、衝撃の強さを隠せなかった。

「酒飲んでとっさ的にというか。(家族も)忘れてしまったんやろな。悩むとか、ストレスを抱えるとか」とも言い、現実を受け入れがたい本音も漏らした。

上島さんと「最後に町で会った日」には、上島さんが外国人から「客引き」にあっており「おっぱい OK?」などと交渉していたことも明かし、さんまは「ただただあいつら(トリオそろって)がいつも、ものすごく、かわいくて」。

急死には「ものすごく残念やけど、こういう風な結果、受け止めていかなあかんのかなと思いますよ。ほんとに好きな芸人で、好きな後輩の男が、一番嫌いな死に方をしたからね。ちょっとね、腹が立っているというのが事実ですよ」と、やるせない思いも吐露した。

この日のオープニングトークは、約10分と普段の半分ほどの時間。「今日は早めに」と切り上げ、番組本題へ入っていった。

 

 

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