乃木坂46が15日、横浜・日産スタジアムで、デビュー10周年記念ライブ「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」の千秋楽公演を開催した。全メンバー44人に加え、西野七瀬(27)や白石麻衣(29)生田絵梨花(25)ら卒業生もサプライズ登場。「乃木坂ファミリー」が集結し節目を祝うお祭りで、客席を埋めたファン7万人を沸かせた。

   ◇   ◇   ◇

乃木坂46の歩んできた10年は、決して平たんではない。過去にさまざまな困難を乗り越えての今がある。

今回の10周年バースデーライブを迎えるにあたっても、今年2月に加入したばかりの5期生の中西アルノ(19)岡本姫奈(18)が早々に活動自粛した(現在は復帰)。それぞれ理由や状況は違うが、ファンやメンバーを不安にさせたのは事実だ。2人の自粛をスタッフから伝えられ、涙したメンバーもいたという。

清楚(せいそ)で控えめなイメージで人気を獲得してきた乃木坂46にとって、スキャンダルがあった時の影響はより大きい。当然、ないに越したことはない。それでも、グループの注目度の高さもあってか、大小さまざまなトラブルが起こってきた。そのたびにダメージを受けては、メンバーとファンが結束し、時間をかけて立ち直ってきた。

今回、日産スタジアムで見せた団結感とファンの盛り上がりは、1つの答えと言ってもいいかもしれない。中西のセンター曲「Actually…」のイントロでは、大きな拍手が湧き起こった。キャプテン秋元真夏(28)は「これからもきっといろんなことがあるかもしれませんが、それも私たちなら乗り越えられると自信を持って言えます」と伝えた。誠実に困難に向き合いながら信頼を強め、ファンの後押しを受けて坂を上っていく。【横山慧】