WOWOWの定例会見が25日、都内の同局で行われた。

池田エライザ(26)がアニメ「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」のドロンジョを演じるドラマ「DORONJO/ドロンジョ」(今秋放送)に、原作ファンからネット上に賛否が寄せられていることについて、田代秀樹常務は「今までの概念を覆す、まったく新しいドロンジョを」とねらいを語った。

ドラマは、タツノコプロ創設60周年記念作品。ドロンジョがヤッターマン1号、2号の敵役になるまでの壮絶な生きざまをダークな世界観で描く。

先ごろ公開されたキャラクタービジュアルは、左足に機械式の“義足”が装着されており、全身黒ずくめ。アニメ版でおなじみのボンデージファッションではなく、露出も控えめになっている。衣装、キャラクター設定ともに、セクシーで抜け目ない従来のドロンジョ像とは大きく異なり、困惑する原作ファンの声がネット上をにぎわせている。

田代氏は「プレスリリースしたらヤフーのトップに上がってびっくりした」と反響を喜び、「ドロンジョにいろんな意見をいただいたのは意外だった」とした。

「世間の皆さんが知っているドロンジョというのは、映画になった深田恭子さんのイメージが強い。軽くて小悪魔的で、というイメージ。今回WOWOWがやりたいドロンジョは、今までの概念を覆す、まったく新しいドロンジョ。ダークな世界観のドラマで描きたい」。また「勧善懲悪なヒーローものではなく、苦悩と葛藤を抱えたダークヒロインとして、視聴者の大きな共感を得られると思う」と話した。