舞台「エレファント・ソング」に出演する井之脇海(26)と寺脇康文(60)が26日、大阪市内でプロモーション会見を行った。

「一見つかみどころのない会話なんですが、そのウラに狙い、意図が隠れている芝居です。東京公演、愛知公演を終えて、残るは大阪公演2回だけ。ぜひ劇場まで見に来てください」と井之脇。相手役の寺脇は「息をのむ会話劇。ひと言も聞き漏らさないでくださいね」と芝居の魅力を語った。

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、ヒロインのライバル的存在で出演中の井之脇は、今回が初の舞台主演。精神患者マイケルを演じ、彼から失踪した医師の所在を探るグリーンバーグ院長役に寺脇。さらに看護師役に、ほりすみこ。3人の実力派による緊迫した会話劇が展開される。

寺脇にとって大阪は思い出の地で「以前、地球ゴージャス(岸谷五朗と寺脇による演劇ユニット)の公演で、初めてスタンディングオベーションをいただいたのが大阪でした。いいものはいい、悪いものは悪いとはっきり判断されるお客さんはブロードウェーと似ています」。

一方の井之脇は「せっかくの大阪なんだから、おいしいものを食べたい。コナモンが好きなのでお好み焼きがいいな」と笑顔を浮かべた。

この作品は02年にカナダの作家ニコラス・ビヨンが発表。03年から10年にかけてモントリオールなどで舞台化、上演された。その後ロンドン、ニューヨーク、オーストラリア、韓国でも上演。映画化もされた。

大阪公演は28日(午後1時、同5時)クール・ジャパン・パーク大阪・TTホールで行われる。