人気漫画「DRAGON BALL」シリーズの最新作映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」(児玉徹郎監督)が、11日の公開から週末2日間で観客動員50万人に達し、興行収入が6・7億円だったことが13日、発表された。作者の鳥山明氏も「ジジイなのに興奮しちゃった」などと、喜びのコメントを寄せた。

同作は全国407スクリーンで上映され、初日の11日土曜は動員数30万人、12日日曜日の動員数20万人。週末動員数ランキング、週末興行収入ランキングともに、トム・クルーズ主演の話題作「トップガン マーヴェリック」をおさえ1位となったという。

鳥山氏は、劇中キャラクターのピッコロ仕様の特別な「鳥山ロボ」姿のイラストとともにコメントを寄せ「ひとことで言って、スゴいアニメ映画です!まあ、原作者がこんなことを言っても、説得力がないかもしれませんが、本当に見ていて思わず興奮してしまいました!ジジイなのに興奮しちゃったんです」と喜んだ。

作を追うごとに宇宙などスケールを広げてきたが、今回は地球の小さなエリアが舞台。鳥山氏も「おもしろい話にしたつもりではありますが、ちょっと地味かもしれないと、ずっと心配をしていました」と不安があったことを率直に明かしつつ、児玉監督らスタッフに感謝。「近年のドラゴンボールにしては小さなスケールのお話を、類い稀なセンスと新映像を駆使して、これまでに無いスゴい1本に仕立て上げていただいたのです」とつづった。

鳥山氏はさらに「ピッコロかっこいい!悟飯かっこいい!ガンマ1号も2号も、みんなかっこいい!いつもは、自分の作品に冷静な僕でさえ、不覚にもそんなことを思えた瞬間でした」と興奮を隠さず「ドラゴンボールかあ・・・などと迷っている皆さんがいたら、ダマされたと思ってご覧になってください。きっと映画館を出るとき、テンションが上がっていますよ~」とPRした。

原作は1984年から1995年まで週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された、日本を代表する少年漫画。映画は全世界興行収入135億円を記録し18年「ドラゴンボール超 ブロリー」以来。かつて主人公・孫悟空により壊滅した悪の組織「レッドリボン軍」の意志を継いだ者たちが、新たに最強の人造人間・ガンマ1号、2号を生みだしたところから始まるストーリーとなっている。