大阪・新歌舞伎座の6月興行「梅沢富美男劇団 梅沢富美男・研ナオコ特別公演」が17日、開幕。小川菜摘、竜小太郎、門戸竜二、岩佐美咲らが出演し、芝居に歌、舞踊の3本立て公演を披露した。

1部「大笑い! 富美男とナオコの花戦(はないくさ) 女の意気地(いきじ)」は、研が柳橋の売れっ子芸者菊路を演じ、小間物問屋の番頭なつに小川菜摘、菊路の姉芸者に梅沢富美男がふんした梅沢劇団の人気作。芸者のプライドと、切ない女心を描いた。

2部のショーは、研が「愚図」「あばよ」「かもめはかもめ」などを歌い、梅沢は「夢芝居」も披露。途中、2人の息が合った掛け合いトークも展開された。

3部「華の舞踊絵巻」では、梅沢の女形に加え、小川も舞踊でわかせた。

梅沢劇団は来年、創立85周年。今年1月に兄の武生さんを亡くして初の舞台公演となった梅沢は、初日を終え「これからも梅沢イズムを継承して、浮世の憂さをひととき忘れていただけるような舞台をお届けできるよう、劇団一同精進したい」とコメントした。

公演は28日まで。