三浦友和(70)が7日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた映画「グッバイ・クルエル・ワールド」(大森立嗣監督、9月9日公開)完成披露試写会で、劇中で演じた強盗団を束ねる男の役作りの際、イメージしたのがダウンタウン浜田雅功(59)だと明かした。

「グッバイ・クルエル・ワールド」は、ヤクザから資金を奪う全員が互いに素性を明かさない強盗団を描くクライム(犯罪)エンターテインメント。ラブホテルで秘密裏に行われたヤクザの資金洗浄現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功。その後、メンバーはそれぞれの生活に戻るもののヤクザに追われる日々が訪れる物語。

三浦は癖中で、金持ちどもの転落を画策する浜田茂を演じた。役作りについて聞かれると「役名が浜田なんですね。人を捕まえてきて何とかする首謀者。(イメージしたのは)ダウンタウン…浜田さん」と口にした。その上で「悪い意味じゃなく、掌握するところね。(役の)根性はすごく悪いんですけど、違うんですよ。20年後の浜田さんをイメージしながら」と続けた。そして「悪い意味じゃないですよ」と強調した。

強盗団の一員・安西幹也を演じた主演の西島秀俊(51)は、三浦の話を聞き「ビックリしました」と目を丸くした。その上で、三浦の印象について聞かれ「ずっと第一線でやられる大先輩。一方で、作品に出る時のフットワークの軽さ…参考になるというか、自分も、こうなりたいと刺激を受けています」と尊敬のまなざしを向けた。

劇中では爆発や炎上のシーンもある。三浦は「爆発については『西部警察』に務めていたので、あまり驚かなかった」と胸を張った。大森立嗣監督は「僕も、友和さんは『西部警察』やられていたの、このくらいは大丈夫かと思っていた。聞けて良かった」と笑った。