前田敦子(31)が19日、東京・テアトル新宿で行われた映画「コンビニエンス・ストーリー」(8月5日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇。三木聡監督(60)から「さすがセンター…」と、元AKB48のセンターだったことを絶賛された。

前田は劇中で、六角精児(60)演じるコンビニ店主の妖艶な妻を演じた。三木監督から「前田さんは、日本の女優としては規格外。多分、誰もついて来られないと思う。世界レベル…世界のマエアツって…面白い数え方。する人みたい」と絶賛されると、笑みを浮かべた。

前田は司会から、演じた役に共感できた点を聞かれると「共感…う~ん。何を考えているのかイマイチ、私には分からなかった」と語った。すると、三木監督から「前田さんは、そういう演じ方。本の意味とか共感とか、すっ飛ばしているんだけど、でも芝居でやると(役の)本質にスパーンたどり着く。さすがセンターだ、このスピード感は、と」絶賛された。さらに、同監督が「秋元のおっさん、すごいな、本当に」とAKB48総合プロデューサーの秋元康氏(64)まで絶賛すると「あははっ」笑った。

一方で、三木監督から「普段、話していると『石ってコンクリートで出来ているんだと思いました!』とかって、とんでもないことを言っている」と“暴露”された。さらに主演の成田凌(28)から「すみません。一番、勉強しなきゃいけない時期に(AKB48で)忙しかったので」と、撮影現場でフォローされたことまでバラされた。これには前田も「石が自然のものだって、ちょっと知らなかった」と言い、笑った。

三木監督は、前田のみならず六角にも言いたい放題だった。「六角さんは(年齢が)割と近いということで…いい人っぽいけど、かなりの狂気をはらんでいる。(東京・渋谷区)笹塚のパチンコ景品所に来る、主婦売春の話を2人でしていた。そんな話、出来るの六角さんしかいない」と暴露し、会場を笑わせた。

「コンビニエンス・ストーリー」は三木監督が脚本も手掛けた。スランプ中の売れない脚本家、加藤(成田)は、ある日、恋人ジグザグ(片山友希)の飼い犬“ケルベロス”に執筆中の脚本を消され、腹立ちまぎれに山奥に捨ててしまう。後味の悪さから探しに戻るが、レンタカーが突然故障して立ち往生。霧の中のたたずむコンビニ「リソーマート」で働く妖艶な人妻・惠子(前田)に助けられ、彼女の夫のコンビニオーナー南雲(六角)の家に泊めてもらう。しかし、惠子の誘惑、消えたトラック、鳴り響くクラシック音楽、凄惨な殺人事件、死者の魂が集う温泉町……加藤はすでに現世から切り離された異世界にはまり込んだことに気づいていなかった。