中山優馬(28)が、即興音楽舞踏劇「砂の城」(10月15日初日、東京・紀伊國屋ホール)に主演することが6日、分かった。即興で音楽を奏で踊るという新たな演劇表現に挑戦する。

俳優池田純矢(29)が脚本・演出を手掛ける「エン*ゲキ」シリーズ6作目。既存のジャンルや演劇の常識やルールにとらわれず、ピアニストの生演奏に乗って、出演者たちがあるがままに舞い、物語を描くという異例の形式。国土を砂地に覆われた孤島を舞台に、中山演じる主人公テオの幸せに満ちあふれた日常が、砂の城のようにもろく崩れ落ちていくストーリーだ。

一般的なストレートプレイからミュージカルまでさまざまな作品を経験してきた中山も「今作は即興音楽舞踏劇ということもあり、その場で感じた感情で歌うので毎回同じにはならないんです。その一瞬一瞬を生きていく、というまさに挑戦の作品です」と表現。「純矢君の作品はテンポが良く、役者のエネルギーを感じられて見ている人を全く飽きさせません。みんなのエネルギーのぶつかり合いで作品が生まれると思うので、その瞬間が今からとても楽しみです」と話した。