俳優堤真一(58)が10月期の日本テレビ系水曜ドラマ「ファーストペンギン」(午後10時)に出演することが15日、わかった。漁船団を率いる頑固でピュアな漁師、片岡洋役で、主演の奈緒演じるシングルマザーと“凸凹バディ”を組んで浜の立て直しに挑む。日テレ水曜ドラマには初出演となる。

同作は、23歳で2歳の息子を育てながら全く知見のない漁業の世界へ飛び込み、魚などを市場を通さず、直接消費地へ販売するシステムなどを確立した坪内知佳氏の実話がモデル。坪内氏を模した岩崎和佳役を民放GP帯連続ドラマ初主演となる女優奈緒(27)が演じる。脚本は「白夜行」「天皇の料理番」など多数の人気ドラマを手がけてきた森下佳子氏が担う。

堤はドラマのモデルとなった実話は知っていたといい「今回の脚本でどのように描かれていくのか楽しみでしたし、実際に読んでみて、とても面白いと思いました。脚本の森下さんとは一度ご一緒したい! と願っていましたので、今回実現して、とてもうれしいですし、先々の展開が今から本当に楽しみです」とコメントした。

一方でドラマタイトルにもなった、臆病なペンギンの群れの中で、最初に海に飛び込む勇気ある1羽を指した言葉である「ファーストペンギン」については知らなかったと明かした。「そういう存在がいるからこそ、他の皆が生き残っていけるのかなと思います。やっぱり“1羽目”として海に飛び込むのは、とても勇気がいること」とし「『ファーストペンギン!』というタイトルも好きですし、主人公の成長の記録を描いたドラマになると思います。彼女が何と戦い、周りの人がどう変化していくのか。そういった姿が見られるドラマです。明るさやエネルギーをもらえる作品になると思います」と期待も込めた。

演じる片岡洋は、都会から移り住んできた奈緒演じる若きシングルマザー、岩崎と出会い、“浜の立て直し”のオファーを持ち掛ける張本人。役柄については「頑固なところがあって、古い価値観からなかなか脱却できない、新しいことをしたいと言うわりには、全然動けない…そんな昔ながらの人物ですね」と語った。

バディとなる奈緒については「ドラマのモデルとなった坪内知佳さんは、どちらかと言えばキリッとしたイメージなのですが、奈緒さんはかわいらしい印象です」といい「脚本で描かれている主人公の姿が結構強くてたくましいので、奈緒さんのかわいらしさが、どう変わっていくのか今から楽しみです」と話した。