三浦友和(70)が10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「グッバイ・クルエル・ワールド」(大森立嗣監督)公開記念舞台あいさつに登壇。主演の西島秀俊(51)から、2人のシーンで「急に、おしっこをかけられた」と言われ「本当の、おしっこじゃないですよ」と苦笑した。

「グッバイ・クルエル・ワールド」は、ヤクザから資金を奪う全員が互いに素性を明かさない強盗団を描く。強盗団は、ラブホテルで秘密裏に行われたヤクザの資金洗浄現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功。その後、メンバーはそれぞれの生活に戻るものの、ヤクザに追われる日々が訪れる。大森監督が脚本家・高田亮氏とともにオリジナルの、クライム(犯罪)エンターテインメント作品を作り上げた。西島は劇中で強盗団の一員・安西幹也を、三浦は金持ちどもの転落を画策する浜田茂を演じた。

西島は「最近にないバイオレンスな映画なので、どう見ていただけるか…緊張しています。最初のシーンを撮って、全く共演せずに、最後のシーンに、みんな集まってくる感じ。どういう映画なのかは、できあがって知った。想像と違う演技を、思い切りやられていてビックリした」と感想を語った、三浦も「(台本の)活字だけですので、いろいろ想像し、自分の出ていないシーンを見るわけで、皆さん、膨らませて監督もこういう映像にするんだと思った。素晴らしかった」と語った。

2人の共演シーンについて質問が及ぶと、三浦は「落ち着いたシーン。ありましたっけね? 選挙ポスターに、おしっこかけちゃうとか」と笑った。西島が「あれは、友和さんが、すごいウワーッと急に。楽しく演技されたので、楽しくなってしまった」と笑いながら返した。

三浦が「選挙ポスターに、おしっこをかけるというふうに、台本に書いてありましたけど、跳びはねたのは私のアレンジですけど」と明かすと、西島も「急に、かけられたんで、本気で逃げた」と笑った。

一連の流れを聞いた客席から笑いが起きた。三浦は「あれ、本当の、おしっこじゃないですよ」と念を押した。

舞台あいさつには玉城ティナ(24)宮川大輔(49)宮沢氷魚(28)奥野瑛太(36)が登壇した。