米テレビ界最高の栄誉とされる第74回エミー賞授賞式が12日、ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで開催され、米動画配信大手ネットフリックスのオリジナル韓国ドラマ「イカゲーム」が、外国語作品として初めて監督賞と主演男優賞を受賞する快挙を成し遂げた。

ドラマシリーズの作品賞は逃したものの、ファン・ドンヒョク氏が監督賞、イ・ジョンジェが主演男優賞を受賞した「イカゲーム」は、4日に技術スタッフに授与される「クリエーティブアーツ・エミー賞」で視覚効果賞、プロダクションデザイン賞など4部門を受賞しており、計6冠を達成した。ドラマシリーズの作品賞は、「メディア王~華麗なる一族~」が受賞した。

大金を得るために生死を賭けたサバイバルゲームに挑む人々を描いた「イカゲーム」は、配信開始からわずか1カ月で世界で1億4200万世帯が視聴する空前の大ヒットとなり、シーズン2の制作も発表されている。

韓国発の作品では、ポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」(2019年)も2020年に非英語作品として初めてアカデミー賞作品賞を受賞するなど4冠に輝いている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)