タレント大竹まこと(73)が21日、パーソナリティーを務める文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜午後1時)に生出演し、12日にうっ血性心不全で65歳で亡くなった作家、劇作家で演出家の宮沢章夫さんをしのんだ。

2人は竹中直人(66)、いとうせいこう(61)らと85年に結成した演劇ユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」で活動。大竹は冒頭のトークの途中で「宮沢章夫が亡くなったのでちょっと」と話を始め「私たちはコントを自分たちで作っていて『お笑いスター誕生』に出て。そのあと宮沢なんかと出会って舞台を広げていくんだけど、宮沢章夫とまあ10年間やったかな?座付き作家みたいになってくれてね。演出も担当して。で、その後(劇作家、演出家の)三木聡っていうのが来て、10年。彼も演出みたいなことをやってくれて」と思い出を振り返った。

その上で大竹は「宮沢たちがいなかったら今のシティボーイズはない」と語り「(シティボーイズが)サブカルの方に徐々に流れがいったのも、この宮沢章夫が来て」とその存在が大きかったことを回顧した。

エピソードは尽きず、「当時、宮沢が作ったもので1番衝撃的だったのは、ラフォーレ原宿の8階の舞台に砂を一面に敷き詰めて『砂漠監視隊』っていうコント」と振り返り「5人の男たちが何もない砂漠を監視するっていう、無限のやることが何もない空間に5人の男が放り出されてという任務を置いてというので。ラフォーレ原宿8階の舞台まで砂を何トン運んだかな。砂の上でずーっとコントをやっていて、それを当時のサブカルの若者たちがたくさん観に来てくれたというね。そんな思い出が。まことに、65歳で残念だなと思っていますね」と話した。

宮沢さんは多摩美術大中退後、24歳でさまざまな種類の執筆業をはじめ、「ラジカル-」の活動のほか、90年には「遊園地再生事業団」の活動や早稲田大文学学術院教授も務めていた。