歌手Yae(やえ=46)が21日、東京・代々木公園で行われた「PEACE DAY2022」に登壇し、世界平和を願ってフリーライブを開催した。詰めかけた人々に「なぜ人は戦争を続けてしまうのだろうか」と問いかけ、美空ひばりのシングル曲「一本の鉛筆」など、4曲を熱唱した。

同イベントは、9月21日の「国際平和の日(ピースデー)」にあわせて開催された。千葉県鴨川市で農業を中心としたスローライフを送っているYaeは、はだし姿でステージに登場。「日本は唯一の被爆国と言われていますね。第1回目の広島平和音楽祭(74年)で、美空ひばりさんが歌われた『一本の鉛筆』を歌います」と話し、同曲の「一本の鉛筆があれば戦争はいやだと私は書く」という詞を力強く歌った。

Yaeは歌手加藤登紀子(78)の次女。母が作詞・作曲した「残照」を歌い終えると、「ウクライナで戦争が起こっていて、アフガニスタンやミャンマーでは、今もたくさんの子どもたちが殺されています」と声を震わせた。「今日だけは人が殺されることのないような、そんな日にしないといけないですね」と続け、平和への思いを歌と言葉に込めていた。