NHKは21日、23年1月放送開始の連続ドラマ「大奥」(火曜午後10時)の8代・徳川吉宗×水野祐之進編のメインキャストとして、片岡愛之助、冨永愛、中島裕翔、風間俊介、貫地谷しほりが出演することを発表した。

よしながふみ氏の同名漫画原作で、3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで“男女逆転”の江戸パラレルワールドを描いた作品。8代・徳川吉宗×水野祐之進編では貧乏旗本の息子、水野祐之進が、幼なじみの薬種問屋の跡取り娘、信と添い遂げることがかなわぬならと大奥入りを決意。紀州徳川家から将軍となり、幕府の切迫した財政を大胆に再建しようとしていた吉宗から、大奥で最初に声がかかる。しかし、将軍の最初の相手である「ご内証の方」は死なねばならぬと知り、ストーリーが動きだす。

起用されたキャスト陣もコメントを発表。吉宗役を務める冨永は「吉宗という歴史にもこの作品の中でも鍵となる名高い名君を演じることになり、心躍ると同時に身が引き締まる思いです」と喜びを語り「大奥のファンの方々、そして新たに見る方々にとっても、納得のいく吉宗であるように精進してまいります。私もこれからの撮影が楽しみで仕方ありません、どうぞ皆さま、お楽しみに!」とコメントした。

水野祐之進役の中島は「水野は見た目とは裏腹にいつも周りの人のことを考え、人のために何かできないかと考える心優しい青年。それが故になんでも自分で背負い込もうとするおとこ気を見せる部分もあります」と役柄について語り「そんな彼が生きる時代はある病がはやっているという今と似ているシチュエーション。現代にも通ずる点があると思いました。現代を生きる我々が抱えるさまざまな悩みや不安。そこに勇気を持って立ち向かうような水野の姿をお届けできればと思います」とつづった。

7代将軍・家継の代に

大奥総取締となり、吉宗の代も留任する野心家、藤波役を担う片岡は「長年温められた企画とのことで、携わらせていただけること、また3度演出の大原拓さんにお声がけいただけたこと大変光栄です。将軍吉宗とは対立する藤波ですが、彼なりの正義があったと思います。しっかりと藤波を務め上げ、作品に少しでも深みを加えられればと思っております」とした。