女優筒井真理子(61)が28日、都内で、映画「夜明けまでバス停で」(高橋伴明監督、10月8日公開)完成披露試写会に出席し、作品への思いを語った。

アトリエのオーナーを演じた筒井は「今の日本や世界を写している感じがあって、おせっかいにもなりきれなくて絶妙な感じがある、どこか距離がある感じを演じました」と役割を話した。

同作は板谷由夏主演。20年冬に東京・幡ケ谷のバス停でホームレスの女性が突然襲われた悲劇をモチーフにしている。高橋監督は「事件を知ったときに加害者が犯行に至った理由が希薄な感じがしたのと、殺される理由がないと思って映画化を最初はスルーしていたけど、板谷に誰にでもなり得るという”代表選手”になってもらって、社会背景に久しぶりに毒づきたい気持ちもあって」と製作背景を語った。

板谷由夏、柄本明、高橋監督、脚本の梶原阿貴氏も出席。