04年10月7日にスタートしたお笑いコンビ、アンジャッシュの初冠番組、千葉テレビ「白黒アンジャッシュ」(火曜午後10時)が10月で18周年を迎える。同局が28日、児嶋一哉(50)と渡部建(50)の対談を公表した。

渡部は、その中で、20年6月9日に不倫騒動が発覚し、同日放送回以降、活動を自粛し、今年2月15日放送回からMCに復帰し、活動を再開したことを受けて「まだ僕の中では16周年。なんとかこの2年埋めたい」と発言した。

渡部の活動自粛中は、児嶋が1人MCとなって約1年8カ月、番組を支えた。そうして残った「白黒アンジャッシュ」しか現状、テレビには出演できていない状況を踏まえ、渡部は「この番組が終わったら何もなくなるので意地でも続けたい! 1回でも多く続けたい」「何が何でも終わらせないで、番組で還暦を迎えられるように頑張っていきたい」などと番組の継続を熱望した。

-18周年を迎えた気持ち

児嶋 びっくりですよね。「まさかこんなに続くとは」ってもう10年前ぐらいから言ってる気がします。よくこんなに続いたな、もう終わるんじゃないかって感じでここまで来ましたね(笑い)昔より「白黒アンジャッシュ」が有名になってる気はします。じわじわと浸透して、いじってもらってここまで知ってもらえたことは本当にすごいことだなと思います。

渡部 18年といってもブランクが2年くらいあるので。今後周年で毎回この思いをするんだろうなと思います。まだ僕の中では16周年。なんとかこの2年埋めたいなと思います。

-セットや衣装もないところからスタートした。番組内容も変わってきたが心境の変化は?

児嶋 最初は番組自体どうなるかわからない中でしたが、ゲストの方が来てくれて、トークしたりとだんだんと形ができて。ここまで来たら「1000回、20周年目指してやりたい」って言いたいけど、そういうこと言うと番組って終わったりするじゃないですか(笑い)力をいれすぎずにやってきて、そこは変えたくないなと思います。そんなに意識せずに一生懸命普通にやっていけたらいいな。

渡部 僕も今まで意識しすぎないスタンスでやってきたんですけど、この2年を経て、全力投球! この番組が終わったら何もなくなるので意地でも続けたい! 1回でも多く続けたいと思っています。だいぶ心境の変化がありましたね。荒波を立てまくる番組にしたいと思っています。

児嶋 ちょっと2人のスタンスが変わっちゃったんでややこしい(笑い)

渡部の活動再開後、2回目の放送となった2月22日放送回では、児嶋が「新生」アンジャッシュの改革案として、結成した1993年から約30年、続けてきた立ち位置を変えると宣言し、渡部が左、児嶋が右になった。加えて、オアシズ大久保佳代子(51)に昔、授けられた、顔の前にピースサインをかざす決めポーズ「アーンジャッシュ」というポーズを登場時に必ずやることも、合わせて決めた。その件についても2人は語った。

児嶋 僕が言い出しっぺなので続けているんですけど、渡部は毎回照れてるし、俺もちょっと照れてる(笑い)。じゃあ、やめりゃいいじゃんって思うんですけど、こういうのは続けないとなと思ってるので続けていきます。ほかの番組に2人で出たときに決めポーズしたいなと。それで一通りできたらやめてもいいかな(笑い)

渡部は自粛明け後、番組出演の際に、新たなルーテインが出来たことを明かした。

渡部 自粛明けから技術の打ち合わせを見学させてもらうようになりました。物の位置決めを見ていると「その重いテーブルはそれ以上、上手に置かないで!そこのセットの下弱いから!」なんてやりとりを聞いて、そんなことになってたんだなと知ったり(笑い)今まで収録前のスタジオを見ることがなかったので、改めて支えてくださっている方々に感謝しています。

-ゲストとの関係性は?

児嶋 バカリ(9月20、27放送回のゲスト・バカリズム)には、他の収録の空き時間に雑談で「白黒アンジャッシュなんで呼んでくれないんですか?」って言われて。本気かどうかわからない温度感だったので疑っていたんですけど、「本当にオファーするからな!」って言って僕がスタッフに連絡したら、ほぼその日のうちに決まったみたいです笑。スタッフの動きも、OKしてくださるマセキさん(バカリズムの事務所)もすごい。早っ! て思いましたけどね。

渡部 会ってなかった人に久々に会えるのがこの番組で、白黒アンジャッシュでの共演がきっかけでまた連絡とるようになった人もいるし。本当に来てくださる方々に感謝です。

2人は最後に、視聴者にメッセージを送った。

児嶋 「20周年に向けて...」と言いたくなりますけどね。その気持ちはもちろんありますが、あんまり言わないほうがいいかなと思って(笑い)とはいえここまで来たら欲もでてきますね。普通に頑張りたいと思います。

渡部 30周年目指して! 何が何でも終わらせないで、番組で還暦を迎えられるように頑張っていきたいです!

児嶋 そんな先見てるの!?(笑い)

「白黒アンジャッシュ」は、アンジャッシュがリポーターとMCを務め、同局で03年まで3年半放送された音楽番組「M’zip(ミュージップ)」の終了を受けて、“表のアンジャッシュ”を意味する「白いアンジャッシュ」と“腹黒くいやらしい裏のアンジャッシュ”を意味する「黒いアンジャッシュ」の、2つのコンセプトをウリとしてきた。

10月4、11日放送回と2週にわたって、土田晃之が出演し、50歳トリオでトークを展開する。土田も同局を通じて、コメントを発表した。

土田 最初に番組に出た時も、前の収録からワクワクしてチバテレまで来たのを覚えています。いつも楽しいです。中学のクラスメートのところに遊びに来ている感じです。誰かに見てもらっていると感じていないから余計なことしゃべっちゃうんだろうな(笑い)みんな身体を壊さず、60歳になっても集まって酒飲めたらいいなと思います。