こはしの人生、全て見せます-。北海道を拠点に活動するマルチタレント小橋亜樹(50)が30日から、3年ぶりの全国ツアー「こはし道~50年のありがとう」をスタートする。生誕50周年と芸能生活30周年をダブルで記念する歌謡ショーは、歌あり、トークあり、VTRありと盛りだくさん。札幌、東京、大阪の3都市での公演を前に、本人がタレント人生を振り返るとともに、今回のショーの魅力を語った。

30日から始まる歌謡ショー「こはし道」のサブタイトルは「50年のありがとう」。旭川で生まれ育ち、バスガイドから20歳でタレントに転身した。ラジオ、テレビ、舞台、お笑い、そして歌謡ショーと、約30年かけて活躍のステージを徐々に拡大。そんな「人生は楽しい」を地で行く小橋が、感謝の思いと元気を届けるショーになる。

小橋 今年は50歳で、芸事を始めて30年という記念の年。コロナを乗り越えて、みなさんと一緒に「はしゃごうね」という会です。今までリリースしてきた曲を中心に、カバー曲もありながら、50年の積み重ねを振り返り、未来に向かう物語もお伝えできたら。

10代のころは、後方席から最前列まで踊ったり跳ねたりしながら自在に歩き、独特の語り口で観光案内するバスガイドだった。その様子を見た乗客から「講談師になりなさい」という声が次々にかかった。

小橋 「10人から同じように声をかけられたら、コトを起こそう」と思っていました。それが本当に10人になったころ、ちょうどHBCラジオで募集していたオーディションに応募して、翌年から番組を持つことになりました。

鈴井貴之、大泉洋、安田顕らの所属するクリエイティブオフィスキューに採用されたのは、27歳の時だった。直後に北見で行われたイベントの仕事を、寝坊ですっぽかした。

小橋 朝8時15分に新千歳空港のカウンター前で待ち合わせでしたが、起きて時計を見ると11時でした。謝罪のため社長宛てに手紙を書いたのですが、何を思ったのか、長ーい“果たし状”みたいになってしまって(笑い)。会社まで行って、日本酒と一緒に、スタッフの方に渡したんです。恐らく「面白い」と思っていただけたんでしょうけど、首の皮一枚つながって。ここからテレビ、お芝居と仕事が広がっていきました。

30代ではコンビでお笑いにも挑戦。今も活躍中のオクラホマの2人と全国ツアーも行った。40代では子どものころからの夢だった“歌手”の肩書を手に入れた。18年にテイチクエンタテインメントから「ぶらぶらぶらり/酔い℃(おんど)」でメジャーデビュー。19年には全国8カ所を巡るツアーを敢行した。コロナ禍に襲われた20年にも自身初のコンセプトミニアルバム「こはし暖簾」を発売。オンラインライブも開催した。

小橋 (デビュー曲の)キャンペーンでは、約30年ぶりの再会の喜びがありました。「アキちゃーん」と呼ばれたので振り返ると、私がバスガイド当時に若手の運転手だったナガノさん。少し白髪交じりで、所長さんにもなって。今回のショーでも、1人でも多くの方と触れ合い、じゃれ合いたいですね。

◆小橋亜樹歌謡ショー「こはし道~50年のありがとう」 札幌はキューブガーデン(中央区北2東3)で3公演。開演は30日(金)午後7時、10月1日(土)午後1時と同5時。東京は雷5656会館ときわホール(台東区浅草3の6の1)で2公演。開演は10月8日午後1時と同5時。大阪は梅田シャングリラ(北区大淀南1の1の14)で2公演。開演は午後2時と同6時。チケットはいずれも1枚税込4500円(札幌、大阪公演は別途ドリンク代税込み600円)。札幌公演分は「クリエイティブオフィスキュー」ホームページ(https://www.office-cue.com/)で確認を。東京、大阪公演分はローソンチケット(https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=425054)で発売中。問い合わせもオフィスキューHPから。

◆小橋亜樹(こはしあき)1972年(昭47)9月27日、旭川市生まれ。92年のHBCラジオ主催のオーディションで準優勝し、芸能活動開始。99年からクリエイティブオフィスキュー所属。14年に日本酒利き酒師資格取得。18年にテイチクエンタテインメントからメジャーデビュー。HBC「今日ドキッ!」他にレギュラー出演中。