お笑いコンビ、TKO木下隆行(50)らが30日、都内で、俳優原田龍二(51)主演の映画「虎の流儀」(辻裕之監督)の公開初日舞台あいさつに出席した。所属事務所退所後初の映画舞台あいさつとなった。

同作は原田演じる主人公・車田清が、裸一貫で世直しの旅に出る痛快娯楽任侠映画。

事務所独立後初の映画出演を果たした木下は「こんばんは。まさかぼくがですね、こういった場所に立てていることが奇跡やと思います」と感謝。木下は、楽屋で後輩芸人にトラブルの末ペットボトルを投げつけたなどとする「パワハラ疑惑」が報じられたことで批判を受け、20年3月に所属事務所を退所し、独立した。「ペットボトルを隠してお話聞いていただけたらと思います」と会場に呼びかけ、自らネタにして笑いを誘った。

19年9月の「人間失格」以来、約3年ぶりの映画出演で、漁師役を演じた。「こうやってお客さんの前でマイク持って舞台あいさつするのは3年ぶり」としみじみ。相方の木本武宏(51)が投資トラブルが報じられ、7月に同事務所を退所したばかりということもあり「複雑ですね、相方とではないんだなって思いながら」とコメントし、失笑が起きると、「誰も何もいってくれないの。いじってほしい」と自虐して笑わせた。

事務所退所の際には原田からラインが来たことを明かし、「YouTubeのコラボもありましたし、映画も出てみないかとお話がありまして、今日がある。ありがたい話です。映画に出させていただく人生ではないと思っていたので、感謝しかない」と「アニキ」に感謝した。

脇知弘(41)森脇英理子(40)はいだしょうこ(43)辻監督も出席した。