落語家の立川志らく(59)が、が30日、肺がんのためこの日、死去した落語家の六代目三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく、本名・會泰通=あい・やすみち)さんへの追悼のコメントを発表した。

   ◇   ◇   ◇

「円楽師匠、しゃれがキツすぎます。あんパンの恩返しもまだしていないし。圓生にだってまだなっていないし。落語界を統一するはずだったし。円楽師匠とはまだまだやらなきゃいけないことがあったのに。「志らくは俳句も落語も破調だな」と言われたことが忘れられません。ちょっとまだ心の整理がつかないです」

落語を語ってこそ落語家であるという持論があった志らくは、「笑点」を批判した過去がある。志らくが、たまたま笑点メンバーと新幹線が同じになった際に、誰も口をきいてくれない中、円楽さんが「俺今日、おいしいあんパン買ってきたんだ」とメンバーに配り始め、「志らく、お前も食うかい?」と、志らくにもあんパンを与えたという。志らくは涙が出るほど喜び、なんて心の広い人なんだろう、心の中で笑点の悪口言ってすみません、と感じたという。その後、円楽さんには感謝の気持ちを持っており、22年5月、脳梗塞のためにリハビリ中だった円楽さんの代演として、志らくは「笑点」に出演した。