歌手石川さゆり(64)が30日、東京・表参道ヒルズ同潤館302で同日から開催する展覧会「石川さゆり 若い才能たちとともに展~50周年リサイタルのポスタークリエイティブ」の会場を表敬訪問した。

デビュー50周年を記念し、クリエーティブ・ディレクターの箭内道彦氏が率いる東京藝術大学美術学部デザイン科第2研究室の学生たちとビジュアルコンテンツプロジェクトを発足。展覧会では学生がデザインした50周年記念ロゴやアルバム「X-CrossIV」のジャケット、10月11日に渋谷・NHKホールで行う記念リサイタルポスターなどを展示する。

石川は、コロナ禍によってかけがけのない学校生活の時間が奪われた学生たちへの激励として同プロジェクトを提案したと語り「何が私たちにできることはないのかなと。7人の若者たちが一緒にこの1年を走ろうと言ってくださった。(学生からは)プロとか、ある年代を過ごした者にはない発想というか、びっくりするような発想が飛び出します。こんなすてきな学生のみなさんとの友情をみつけ、結ぶことができたのだと思い、うれしかったです」と笑顔で話した。

リサイタルポスターは当初は学生1人の作品を選んで採用する予定だったというが、石川の提案で全員の作品をコラージュしたものとなった。展覧会では学生たちが石川への思いをこらして作り上げた個性あふれるポスター作品も展示。ポストカードとして7枚セット1000円でも販売する。石川は「リサイタル会場でも販売します。今まで作ってきたものとは違う、若きセンス、才能が入っているものだと思います」と語った。