ryuchell(りゅうちぇる=26)が1日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた、日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクトの新作映画製作企画「ROMAN PORNO NOW」第2弾「愛してる!」(白石晃士監督)公開記念舞台あいさつに登壇した。

ryuchellは劇中で、SMラウンジ「変態紳士」のオーナー椿を演じた。同作は、18年の著書「変態紳士」でSM好きをカミングアウトした高嶋政宏(56)が企画、監修を担当し、世界観や脚本へのアドバイスも手掛けており、同書の名前が店名に取られた。ryuchellは「まず、オファーをいただいた時に、僕? と思った」とオファーを受けた思いを振り返った。

白石晃士監督は「まさに、そこを狙いまして、私がどうでしょうと提案しました。動画も発言もそうですけど、沖縄のヤンキーシリーズ…メチャメチャうまい。受けていただけないかと思った」と、ryuchellが配信する動画「沖縄ヤンキーの日常」が、きっかけだと明かした。ryuchellは、俳優業転向の可能性を問われると、同監督に向かって「言ってくれなかったじゃーん。役者、向いてないも~ん。2がありましたら、お願いします」と、まんざらでもないようすだった。

ryuchellは、8月25日、インスタグラムで「新しい家族のかたちで過ごしていくことになりました」とモデルのpeco(ぺこ=27)との離婚を報告。その中で「“本当の自分”と、"本当の自分を隠すryuchell"との間に、少しずつ溝ができてしまいました。これまで皆さまに多様な生き方を呼びかけてきた僕なのに、実は僕自身は、”夫”らしく生きていかないといけないと自分に対して強く思ってしまっていました。“夫”であることは正真正銘の”男”でないといけないと。父親であることは心の底から誇りに思えるのに、自分で自分を縛りつけてしまっていたせいで、“夫”であることには、つらさを感じてしまうようになりました」などと吐露していた。

そのことを踏まえてか、ryuchellは舞台あいさつの最後に「変態って何だろうと考えた。僕が今まで考え続け、悩み続けたこととリンクして考えた」と口にした。その上で「もっと、もっと人間の深さが垣間見えたり、何を持って…性癖って何だろう性癖の持っている背景と感深く考えられる映画。面白いと同時に、深いところまで考えるきっかけになる映画になれば良いなと思いました」と作品をアピールした。