9月30日に肺がんのため72歳で亡くなった三遊亭円楽さんが長年通っていた東京・江東区のパン屋「ナカヤ」の店員らも突然の訃報を悲しんだ。

同店は3代、約80年にわたって営む老舗で、円楽さんも約25年前から行きつけにしていたという。自家製あんこがぎっしりと詰まったあんパンは名物で、円楽さんは取材時にお店を紹介したり、出演していた日本テレビ系「笑点」収録時などには差し入れに利用することも多かったという。

2代目夫人の中山光子(78)さんは「あんパンのほか、食パンや菓子パンも含めていつも買ってくださっていました。冗談を言って笑わせてくれたり、優しい方でした」としのんだ。

最後の来店は8月。「まだ生きているよ。元気だよ」と声をかけられた。中山さんは「奥さんやお弟子さんの運転で来られていましたね。(亡くなったのは)早すぎますね。残念でなりません」と思いをめぐらせていた。