唐沢寿明(59)が発起人となり、2019年(平31)10月に開催された、東日本大震災で被災した東北の復興支援を目的としたチャリティーイベント「GO! GO! ラリー in 東北~Classic car meeting~」第2回目が10月1日、宮城県内で初日を迎えた。

20年以降は、コロナ禍で開催が延期されており、3年ぶりの開催となった。

唐沢は、スタート地点の石巻市南浜マリーナで行われた開会式で、発起人としてあいさつに立ち、参加者の前で「言いたいことがあったのですが、全て市長に言われてしまいまして。天気も、だんだん良くなってきて、ちょうどクラシックカーには1番いい気候ではないかと思います。気をつけて安全に楽しんでください」と笑った。

前回は、仙台市内のせんだい青葉山交流広場をスタート。1日目は松島、石巻、女川の沿岸部、2日目は秋保、みやぎ蔵王えぼしリゾート、蔵王町役場の山間部を走り、スタート地点に戻る330キロのコースだった。今回は、1日目は宮城県石巻市の南浜マリーナから牡鹿半島、女川町、旧大川小、美里町、仙台市と、前回訪れることができなかった場所も回る新しいルートを設定。唐沢は「コースも前回と、いろいろ違うコースになっていますので楽しんでいただけると思います。では頑張りましょう!」と呼びかけた。

唐沢は前回同様、54年製のポルシェ356スピードスターの助手席に妻の山口智子(57)を乗せて、最初の目的地となる牡鹿半島へと出発。途中、女川町では女川町観光協会の高橋正樹副会長へ記念品を贈呈。「僕たちも微力ながら出来る限りの事をしたいなと思ってチャレンジをしています。今年に限らず、このイベントを長く続けていけたらいいなと心から思っています」と話し記念として、かえでの木を植樹。唐沢と山口は、旧大川小学校では献花を行い、手を合わせて震災がもたらした被害を忘れずに伝えていけるようにと思いをはせた。

唐沢は、16年ころに宮城県石巻市の人々と会い、復興支援のボランティアが徐々に少なくなり、寂しい思いを伝えられた。そのことをきっかけに、趣味のクラシックカーラリーで年に1回でも人が集まることで、力になれるのではないかと考え、19年に「GO!-」第1回を企画。国内外からクラシックカーが120台以上集まり、東北の街を彩った。

2日目は仙台市から富谷市、大和町、大衡村からスタート地点に戻る。総移動距離は約300キロを予定。共催に石巻市、富谷市、大和町、公演には女川町、大衡村が名を連ねる。