おしどり夫婦として知られたモデルのジゼル・ブンチェン(42)とナショナル・フットボール・リーグ(NFL)史上最高のQBといわれるトム・ブレイディ(45=タンパベイ・バッカニアーズ)が4日、離婚に向けて互いに弁護士を雇ったと米ニューヨーク・ポスト紙が報じた。

夫妻は数ケ月前から別居しており、資産の分割方法を決めるため弁護士に相談しているという。同紙は先月上旬、ブレイディの引退撤回を巡ってブンチェンが激怒したことを発端に夫妻は大げんかの真っ最中で、ブンチェンが家を出て行ったと報じていた。

2009年に結婚した2人の間には、長男ベンジャミン君(14)と長女ヴィヴィアンちゃん(9)がいる。夫妻は20年に米フロリダ州マイアミに1700万ドルの豪邸を購入しているほかニューヨークやモンタナの他、コスタリカなど各地に複数の不動産を所有しており、米経済誌フォーブスによると世界で9番目に高給取りとされるブレイディの純資産は昨年から今年にかけて1億8000万ドルから推定2億5000万ドルに膨れ上がっているという。

これまでチームを何度も世界一に導いてきたブレイディを支え続けてきたブンチェンは、数年前から引退を望んでおり、1度は家族との生活に専念することに同意したものの、気が変わって現役続行を宣言したことから夫婦仲が悪化したと言われている。一方、ブンチェンに近い情報筋は、ブレディが現役を続けることを心配し、それについて何度も話し合ってきたことは事実だが、結婚生活が上手くいかなくなった理由は1つではないとコメント。過去数年間に渡って問題を抱えてきた2人は、今回は元に戻ることはできないだろうとの見方を示している。

ブレイディは、プレシーズン中に家族との時間を作るため前例のない11日間の長期休暇を取り、バハマに旅行に出かけていたことが話題になっていた。しかしその後、9月11日に行われたバッカニアーズの開幕戦にはブンチェンの姿はなく、応援に行かなかったことから夫婦仲の危機が伝えられていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)