中村勘九郎(40)中村七之助(39)らが出演する「平成中村座十月大歌舞伎」が5日、東京・浅草寺境内の劇場で初日を迎えた。平成中村座の浅草での公演は4年ぶり。

第2部では、宮藤官九郎作、演出の新作歌舞伎「唐茄子屋 不思議国之若旦那」が上演された。落語をもとにした物語に、劇場は笑いと拍手に包まれた。

カーテンコールで、勘九郎は「初日を迎えられたのは皆様のおかげです。新作が平成中村座でかかるのは初めて。古典から何から何までできる夢の空間が出来上がりました」とあいさつした。勘九郎の長男勘太郎、次男長三郎も大活躍で大きな拍手を受けた。この日は、開場前に「一番太鼓」の儀式も行われた。

第1部は「双蝶々曲輪日記 角力場」「極付幡随長兵衛」。第2部は「唐茄子屋」のほか「綾の鼓」。27日まで。11月公演もあり。