NHKは8日、東京・渋谷の同局で会見を行い、2024年大河ドラマ「光る君へ」で吉高由里子(34)演じる主人公紫式部の相手役となる藤原道長を、柄本佑(35)が演じると発表した。柄本は脚本家の大石静氏から伝えられた、あるお願いを明かした。

平安の貴族社会で、最高権力者として名を残す役どころ。出演にあたり大石氏から伝えられた要望を聞かれると、柄本は「具体的にはないような気がする」としつつ、「ただ、道長という役を僕にいただけたということで何かしらの演出が入っているような気がする」と語った。

ここまで話した柄本は「あっ」と何か思い出した様子。気を取り直すと「大石さんから一つ言われたのは、『若い時、すね毛剃ってくれない?』と。足をきれいにしてくれと要望をいただきました」と笑わせた。

ともに登壇した吉高は、柄本の魅力について「出そうと思っている色気ではなくて、たたずまいとか声の体温だと思う。話し方も優しさを醸し出しているし、フワッとした感じのアンニュイさも色気なんだろうと思う。あとはスタイルですよね。どういう道長をやってくれるのか、近くで見られるのか楽しみ」と笑みを浮かべた。

同作は63作目の大河ドラマ。女性に学問は不要とされていた平安時代、才能と努力で世界最古の女性文学といわれる恋愛長編「源氏物語」を書き上げた紫式部/まひろ(吉高)の人生を描く。紫式部が生涯心を寄せ、作品の執筆に大きな影響を与えたパートナーの藤原道長との恋模様も重要な要素となる。

柄本は、07年「風林火山」、19年「いだてん~東京オリムピック噺~」に続く3度目の大河出演となった。