King&Princeが、大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」(午後7時20分)5年連続の出場を決めた。16日、東京・渋谷の同局で発表された。今月4日、平野紫耀(25)岸優太(27)神宮寺勇太(25)が来年5月で脱退し、順次ジャニーズ事務所から退所することを発表。5人での紅白出場はラストとなり、NHK関係者からも大きな期待を寄せられている。

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世間の注目を集める5人の紅白出場が決まった。NHK制作統括の加藤英明氏は「先般3人のメンバーが退所を発表されて、おそらく今年の紅白が5人での最後の紅白になることは間違いないと思っている」と述べ、「デビューから5回連続でご出演いただいている。5人でのパフォーマンスが日本中の視聴者に感動を与えるような、素晴らしいものになることを祈っています」と期待を明かした。

衝撃の脱退・退所発表から12日。紅白はじめ年末の歌番組への出演など、5人の動向が注目されていた。この日無事出場が発表され、ツイッターなどのSNSでは「キンプリ紅白おめでとう!」「5年連続出場、本当によかった」「出てくれて安心した」など、ファンの喜びや安堵(あんど)の声が広がった。

18年5月、シングル「シンデレラガール」でCDデビュー。同年末に「NHK紅白歌合戦」初出場を果たし、以降も王道アイドルとして人気を博した。関係者によると昨年からメンバー5人らで話し合いを重ね、海外本格進出などを希望する平野、岸、神宮寺と、事務所に残る永瀬廉(23)高橋海人(23)で方向性の違いが生じたという。先月に3人の脱退・退所が決まった。来年5月以降、グループは永瀬と高橋の2人組で存続する。

今月15日発売の最新シングル「ツキヨミ/彩り」は、発売初週で79・2万枚を売り上げる大ヒットに。紅白本番でも、表題曲の「ツキヨミ」か「彩り」、もしくはどちらの曲も披露する可能性が高そうだ。関係者は「企画・演出などはまだ具体的に何も決まっていないので、今後話し合いを進めていきます」とした。

脱退・退所発表時、平野はファンクラブサイトで「これからも皆さんを笑顔にしたいという気持ちは変わりません」と伝えており、岸も「活動終了まで精いっぱい頑張っていきます」などと誓っていた。5人でのラスト紅白は、さまざまな思いの詰まった貴重なステージとなりそうだ。【横山慧】

<King&Princeの歩み>

▼18年5月 岸、平野、岩橋玄樹、永瀬、高橋、神宮寺の6人でデビュー。シングル「シンデレラガール」は初週売り上げ57・7万枚

▼同11月 岩橋がパニック障害のため休養

▼同年12月 紅白初出場

▼21年3月 岩橋が脱退、ジャニーズ事務所を退所

▼同年8月 日本テレビ系「24時間テレビ」パーソナリティー

▼22年1月 日本テレビ系冠番組「King&Princeる。」スタート

▼同年4月 初ドームツアー開催

▼同年11月 23年5月22日をもって5人での活動を休止すると発表。