沢口靖子が主演するテレビ朝日系連続ドラマ「科捜研の女」(火曜午後9時)の第6話が29日に放送され、平均世帯視聴率が9・5%(関東地区)だったことが30日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は5・3%だった。前週は世帯が8・4%、個人が4・6%だった。

京都府警の科学捜査研究所(科捜研)法医研究員の榊マリコ(沢口)を中心に、捜査1課の土門薫刑事(内藤剛志)らが協力しながら難事件を解決していくミステリードラマ。

第6話では…。

システム開発会社の社長・梶谷亮一(鈴之助)が、石段の下で転落死しているのが見つかった。マリコら科捜研が鑑定したところ、何者かに突き落とされたものと思われた。

付近の防犯カメラを確認したところ、意外な人物が映っていることが明らかになった。その人物とは京都府警捜査第三課の篠宮小菊(松下由樹)。彼女は所轄時代から窃盗事件を追い続けてきた、いわゆる“盗犯”ひと筋のたたき上げで、本来は部下の教育係であるにもかかわらず、いまだに自ら街に出て万引や置引を単独で摘発していた。周囲からは、窃盗犯を摘発するためには規律違反ギリギリのことも平気でやると思われている"猛者”だった。

実は、被害者の梶谷はAIで人間の感情をパターン化する“犯罪予測システム”を開発しており、府警本部総務部長の漆原修次(風見しんご)と組んで刑事部への導入を画策していた。小菊はそんな梶谷に対し、「刑事の仕事には長年の経験で培った“目”が必要。AIには、その代わりは務まらない」などと猛反発していた。小菊にとって、犯罪予測システムは自らの仕事の領域を侵食する存在にほかならない。もしや彼女が、目障りな存在である梶谷を殺害したのか…。

そんな中、小菊を直撃したマリコは、彼女がスーツとは不似合いな外国製の登山靴を愛用していることに気がつく。梶谷の殺害現場には海外製らしき靴の痕跡が残されており、被害者の手首には登山靴の防水に使うワックススプレーが付着していたことから、マリコは小菊が何かを隠しているのではないかとにらんだ。