俳優大泉洋(49)Snow Man目黒蓮(25)が21日、東京・高田馬場の早稲田松竹で、映画「月の満ち欠け」(廣木隆一監督、12月2日公開)の公開直前イベントに出席した。

同作は、17年に直木賞を受賞した作家の佐藤正午氏の同名小説が原作。妻子を亡くした主人公・小山内堅(大泉)と、27年前にある女性に猛烈に恋をした三角哲彦(目黒)という無関係だったはずの2人が「瑠璃」という名の女性の存在で交錯する壮大なラブストーリー。

劇中にも登場する同所でのイベントに、2人はサプライズで登場。作品上映後に、2人が会場後方から出てくるも、コロナ禍で歓声を出せない事情などもあり、やや盛り上がりに欠ける結果となった。大泉は「この映画はジーンとくる系の映画ですよ。みなさんジーンとしていらっしゃる。だから出てもあんまり盛り上がらない。これアルアルなんですよ。下手したらこの映画泣いていらっしゃるから」とぼやき始めた。

登場前にスタッフから「2人が出たら大変なことになると思います」「わーきゃー言われてきてください」などと言われたり、カメラマンから「距離が短いのでゆっくり歩いてください」とリクエストされたりしていたことを明かし「あれくらいの盛り上がりでゆっくり歩くのはきつい」と口をとがらせた。

続けて「しかもおれ先頭歩いていると、『見てねえな感』あったから。途中で、気づかれているな、後ろにえらいの(目黒)来ているって。なんかもう目黒蓮みてるって。それでゆっくり来いって言われてもきついよ。半分すぎからみてねえんだもん。みてねえけど、知らねえけどって。やりたがるんです、映画側は。上映後にサプライズでって。忘れていましたわ、この感じ。いわゆる感動系の映画のあとって、そう人間変われないんですよ。映画会社側のミスでしょうね!」と不満を爆発して笑いを誘った。

目黒も「たしかに歩きづらかったです」としつつ「でもそれくらい作品にちゃんと浸ってくれたのかな」とフォロー。大泉は「そうですよ。この映画見た後に『めめ(目黒の愛称)ー!』なんてなれない。『目黒君だ』っていう感じですよ。何が『めめ』だよ! 目黒蓮、どこに『め』が2つ入っているんだ」と八つ当たりをするなどして、トークで会場を盛り上げた。