嵐の二宮和也(39)が22日、東京・旗の台の文教大学付属高校で、主演映画「ラーゲリより愛を込めて」(12月9日公開)の高校生試写会にサプライズ登壇した。今月20日に第2子となる女児の誕生を発表して以来、初の公の場となった。

同作を鑑賞し終えた高校1年生230人の前に登場すると、大歓声を浴びた。講堂の壇上で「よろしくお願いします。ありがたい」と頭を下げた。「このような機会をいただきありがとうございます。試写会は何度かあったんですけど、学生さんたち、こんな若い世代の方々に見ていただくのは初めてだったので、どんな感想なのか聞けたら持ち帰りたいなって思います」とあいさつした。

学生たちから感想を伝えられると、「事実を過小も過大もせずに、ちゃんと勉強したような尺度で作っているので。間違っていなかったのかなって思って、自信につながりました」と感謝した。「シベリア抑留60万人、約6万人の方が現地で命を落とした、というの歴史の授業で数字で習う部分もあると思うけど、ちょっと奥に入っていくと、息子や父親だったとして、付帯する家族の人数、影響あった人たちは何百万人も膨れ上がる」と説明した。

さらに「僕のおじいさんもシベリアに4年間いたのね」と明かし、「おじいさんが帰ってこなかったら、二宮、いませんから。娘として生まれた母がいて、うちの父が出会っていなかったら、どこか掛け違っていたら、僕はこの世の中にいないかもしれない。こういう事実があったことを忘れないでほしいです」と呼び掛けた。「映画って力があるのかないのか分からなかったりするんだけど、走りきらなきゃいけないって思って作り上げて。この世代にちょっと伝わるものがあったら本当にありがたいです」と伝えた。

二宮は19年11月に元アナウンサーの一般女性と結婚。昨年3月に長女の誕生を発表した。第2子誕生発表時には文書で「無事に産まれてきてくれた事に感謝すると共に、新しい家族が増えて賑やかになる事に喜びを感じております」と父親としての心境をつづっていた。