元宝塚歌劇団月組トップ真琴つばさ(58)が10日、大阪市内で「歌うシャイロック」(来年2月9~21日=京都・南座、25~27日=福岡・博多座、同年3月16~26日=東京・サンシャイン劇場)の取材会を開いた。

「“シェークスピア×新喜劇”みたいな感じ。『こんなに面白いの? シェークスピアさん』と思わせておいて、最後は泣かせるような作品です」とアピールした。

今回、真琴は関西弁で芝居に挑む。東京出身ながら、宝塚音楽学校を含めれば約20年、宝塚の本拠地・関西で暮らし、関西弁へのなじみもある。

加えて、これまでも、05年に主演を務めた「わが歌ブギウギ~笠置シヅ子物語~」(大阪松竹座)などで関西弁を披露してきており、その経験から「本当にマスターしたときに、普通にしゃべるときより心が入りやすい」。久しぶりに関西弁で演じることについては「役ごとに(なまりが)違うけど、身近なところに戻ってきた感じがする」と話した。

同作品は、シェークスピアの作品「ヴェニスの商人」を新たな視点から捉え直して描いた音楽劇。「焼肉ドラゴン」、「パーマ屋スミレ」などで知られる鄭義信氏が、悪人シャイロックに焦点を当てた新しい「ヴェニスの商人」を届ける。真琴は岡田義徳演じるパッサーニオから求婚されるポーシャを演じる。

「音楽劇と聞いてたけど、映像見たら『ミュージカルちゃうの?』みたいな。歌もずしんとくるものが多くて、壮大なミュージカルみたいになると思う」

登場人物全員が関西弁を使う劇だが、現時点では関西では京都での上演が決まっており「大阪でもぜひやりたいですね」と、話していた。