NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が18日、最終回を迎えた。後鳥羽上皇役の尾上松也(37)が、同局を通じてコメントを寄せた。

最終回では、後鳥羽上皇と鎌倉軍と激突する承久の乱が描かれた。上皇軍は敗北するが、松也は「武芸にたけているとはいえ、結局は戦ってきた人間ではないですからね。自分の立場について完全におごりはあったと思います。最終回で流罪になると聞いたときに驚くわけで、そもそもそういった罪に問われることなどないとたかをくくっていた。その時点でほかの武将たちが戦ってきている感覚とは全然違うわけじゃないですか。本当の意味での危機感というか、恐怖というか、それを覚えたのは流罪を言い渡されたあの瞬間だと思うんです」と心境を想像する。

上皇が戦いに出なかったことについて「本当は戦に行きたいところもあった。だからこそ最後、藤原秀康(星智也)たちに『来てくれれば士気が上がる』と言われたときは『今だ!』と思った瞬間だと思うんですけど、それと同時にそれだけ背負ってきたものはあるわけで。そこで藤原兼子(シルビア・グラブ)におじい様(後白河法皇・西田敏行)のことを言われたときに、このドラマの中でもおじい様とのつながりは描かれているので、彼にとっては非常に思いが強いはずですよね。だからビビって、怖くて戦に行かなかったという選択肢ではなかったと僕は信じたい」と話す。

松也は「あくまでも行く気持ちと気合いは持っていたけど、この時代は家を守ることというのは非常に大事なことだったので、彼はそれを選択したんだと思いますし、あの時点で戦況の行方はもしかしたらもう諦めていたのかなという気もしなくもないです。いろんな思惑の中で最終的にはその選択をしたというところですかね」と語った。