佐藤浩市(62)が7日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画「ファミリア」(成島出監督)公開記念舞台あいさつで、尊敬する俳優として自身を2番、1番を主演の役所広司(67)と語った成島出監督(61)に「2番目かいっ!?」と笑いながら突っ込んだ。同監督は「5歳くらい差があるんで」と“年功序列”を強調した。

佐藤は劇中で、役所が演じた山里に1人で暮らす陶器職人の神谷誠治と、同じ施設で育った刑事の駒田隆を演じた。役所との関係性について聞かれると「いつも芝居の話って、したことないですよね? フッとそこにいたら、スッとテストにいける…こっちが思い込んでいるだけかも知れないけれど。出処、出自は違うけれど、いろいろな監督と、いろいろな現場をともにしているからか」と答えた。

撮影は20年3月16日にクランクインも、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた1回目の緊急事態宣言発出を受けて、中断を余儀なくされた。翌21年7月に撮影の再開が決まり、同11月15日に2度目のクランクインにたどり着くと、同12月21日にクランクアップした。その間、佐藤と役所の演じる役どころの関係性の部分で、台本がバージョンアップされたという。佐藤は「1年半のコロナの間に、最初の台本の関係性からフレーバーを付け加えた。それでも、お互い、認識してやれていた」と、役所との関係性の良さを強調。役所も「安心感。最初に訪ねてくれたシーンは来てくれたと、うれしかった」と撮影を振り返った。

新年にやったこと、やりたいことを聞かれると、佐藤は「この年になると、年を越すまで起きているのが大変。先輩、起きてます?」と役所に呼びかけた。役所から「起きてます」と返事が返ってくると「その戦い。今年は目をパッチリして起きてました」と力を込めた。ただ、司会から除夜の鐘の音は聞いたか? と問われると「聞いてない。寝ていたのかな?」と笑った。