「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のドラマーとして活躍したミュージシャン高橋幸宏さんが、死去したことが15日、分かった。70歳。

高橋さんはYMOなどさまざまなバントやユニット、ソロとしても音楽界で幅広く活躍し、多くのミュージシャンやアーティストらに大きな影響を与えた。

スタジオミュージシャンとして16歳のころから本格的に音楽活動をスタート。加藤和彦率いるサディスティック・ミカ・バンドに1972年、参加した。同バンドは「タイムマシンにおねがい」などのヒット曲を出し、セカンドアルバム「黒船」は海外でも発売され、75年に解散した。

78年には細野晴臣(75)坂本龍一(70)とYMOを結成。YMOはシンセサイザーやコンピューターを使ったテクノポップのブームを国内外に巻き起こし、2度のワールドツアーを行った。高橋さんはヒットした「ライディーン」などを作曲した。YMOは83年末に散開(解散)した。

ソロとしても活動し、78年にはファーストアルバム「Saravah!」を発売。ソロとしてのオリジナルアルバムは18年の「Saravah Saravah!」まで計24枚リリースしている。

さまざまなバンドやユニットでも活躍した。81年にムーンライダーズ鈴木慶一とTHE BEATNIKS、97年にスティーブ・ジャンセンとPULSE、01年には細野晴臣とSKETCH SHOW、08年に原田知世、高野寛、高田漣らとpupa、12年にJames Iha、Curly GiraffeらとIn Phase、14年に小山田圭吾、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井とともにMETAFIVEを結成した。

イベント開催にもかかわり、08年から東京・夢の島公園で開催されたロックフェス「WORLD HAPPINESS」ではキュレーター役を務め、毎回多くのミュージシャンらが参加した。