韓国のポン・ジュノ監督(53)の米アカデミー賞4冠映画を舞台化する「パラサイト」(6月5日~7月2日まで東京・THEATER MILANO-Zaで、7月7日~17日まで大阪・新歌舞伎座)に、古田新太(57)宮沢氷魚(28)伊藤沙莉(28)江口のりこ(42)が出演し、家族を演じることが19日、分かった。

地下のように一日中、日がささないトタン屋根の集落で、靴作りで生計を立てる一家を演じる。映画で描かれた、半地下に住む一家に当たる役どころとなる。

古田は「面白い映画でしたし、ぶっちゃけ、ソン・ガンホが好き」と舞台版への出演を喜んだ。その上で昨年、主演映画「空白」の公開時に“日本のソン・ガンホ”と報じられた件を引き合いに「ガンホの方が1こ、年下。向こうが“韓国の古田新太”と言わなきゃいけない。やるからには、それだけは言っておかないと」と豪語した。妻役の江口は「古田さんと私から、果たして宮沢さんが生まれるのかと疑問も湧きますが、共演経験もある宮沢さんがどう演じられるのかも楽しみ」と宮沢に期待した。

宮沢は「日本で、かなりの人が見ている映画。期待値が上がっている。大阪弁のセリフ含め、ハードルが高いので覚悟を持ちやっていきたい」と口にした。娘役の伊藤も「何度も見た大好きな、ファンの方も多い作品の舞台化に参加できる喜びと緊張で震えています。あの世界を、どう生のステージで表現するのか、まだ全く想像できていませんが、いい意味で裏切る作品になれば」と意気込んだ。

◆「パラサイト」 金田文平(古田)の息子・順平(宮沢)は、妹美妃(伊藤)が偽造した大学の在籍証明を利用し高台の豪邸に住む永井慎太郎の娘、繭子の家庭教師を始める。美妃は永井の息子、健太郎のアートセラピーの教師で、慎太郎の運転手や家政婦がクビになるよう仕向け、後釜には文平と妻の福子(江口)が…金田家は永井家に、次第に寄生していく。