22年7月に投資トラブルが発覚したTKO木本武宏(51)が23日、都内で会見を開き、謝罪した。会見場に入場後、神妙な面持ちで「本日はお忙しい中、たくさんのメディアの方にお集まりいただいて、本当にありがとうございます。まずお伝えしたいのは、ここまで遅くなったこと、申し訳ありません。応援して下さった皆さん、関係者、騒動に巻き込んだ仲間、友人の皆さん、本当に申し訳ありませんでした」と頭を深々と2度、下げて謝罪した。

会見には、相方の木下隆行(51)も同席する。複数の関係者の話を総合すると、木下がパワハラ疑惑報道を受けて20年3月に松竹芸能を退所後、TKOの名を残してコンビ再開の方向を模索していた木本も退社を余儀なくされた。その2人が会見の場で肩を並べることが筋を通す1つの形だと考えているといい、席上でTKO復活を表明する見込みだ。

木本は21日にメディア各社に送付した文書の中で、会見まで約半年を要した理由について「関係者がいることや事件性を鑑みて弁護士含む方々からのアドバイスもいただき、すぐに会見できない状況になっておりました。昨年末ぐらいから徐々に解決してきており、ようやく皆様の前でご説明できる時期になりました」と説明した。

投資トラブルは、昨年7月中旬に一部で報じられて発覚。数億円単位の負債を抱えているとも報じられ、木本は同22日に所属の松竹芸能を退所した。関係者は、2年前に知人を介してFX(外国為替証拠金取引)投資家のA氏、不動産投資家のB氏と知り合い芸人、一般人含めて投資話を持ち掛けたこと、出資者に立て替え返金した上で投資家2人に返金を求めていると明らかにした。

昨年8月1日に「お詫び」と題した声明を発表した中で、投資先を紹介しただけで自らは資金運用を行っていないと説明。A氏については提出した返金計画が返金に100年以上もかかる内容であり到底、納得いくものではなく、刑事告訴を視野に動いていると説明。B氏からは具体的な回答があり、解決の方向に向かっているとしたが、同9月下旬の段階で同氏との連絡が一時、途絶えたことが判明していた。

複数の関係者によると、返金については8~9割程度、進行しているという。トラブルから半年を経て会見を開くのは、説明できる状況が整ったことに尽きるという。FX(外国為替証拠金取引)投資家のA氏に投資した1億7000万円は大筋、返済が見えたという。5億円を投資した不動産投資家B氏とは一時、途絶えた連絡も取れ、一部の返金と返金計画も示され、木本含め投資した4人の間で、方向性に関し合意形成が出来ており、会見に踏み切る決意をしたという。