元AKB48/SKE48の大場美奈(30)が28日、ソフトバンク石川柊太投手(31)との結婚を発表した。

15年から20年までSKE48を担当した時代、大場は何度も取材したが、初めて会ったときの一言が強烈だった。当時は特別新聞を発行しており、その日は別のメンバーのインタビューだった。たまたま取材場所にいた大場に、新しく担当になったことを伝えると、「アイドルの取材は大変ですよ。しっかり顔を覚えて、本気で取材してください!」とだけ言い放ち、その場を立ち去ったのだ。当時大場は、チームKIIのリーダーに就任したばかり。その責任感からの発言と受け取ったが、「仕事に対してストイックな子」の印象を植え付けるには十分だった。

何年か後、単独インタビュー時にそのことを話すと「えっ? そんなこと言いました? 失礼ですね(笑い)。多分、アイドルの顔を覚えるのも大変だろうなと思って。でも、『本気で取材してください』というのは今も変わっていませんから」と念を押された。

マネジャーを通じて芸能記者を離れることを告げていた最後の取材では、「これまで本当にありがとうございました。失礼な言い方かもしれませんが、いつも熱のある記事を書いていただき感謝しています」の言葉をもらった。本気のぶつかり合いを果たせたと感じた瞬間となった。

「(結婚を)ウチだけに教えてくれれば1面を空けますよ」の申し出はかなわなかったが、「結婚の際にはこのエピソードを書きますよ」の約束は果たせた。

心が強く、どんなことにも本気で挑み、リーダーシップも発揮する大場。記憶が確かであれば、野球の話は一言も出なかったが、今後は文字通り「石川投手の女房」を“本気で”務めて欲しい。【川田和博】